ある日のお葬式

ある日のお葬式

先日、親戚の方のお葬式に参列しました。

 

生前とてもよくしていただいた方で、
沢山の方に見送られたよいお葬式だったと思います。

 

お葬式って、亡くなった方のためでもあるけれど、
残された人たちのためでもあるのかなと思います。

 

私が小さいころ祖父のお葬式がありました。

 

まだ幼かった私は、なんで皆が泣いているのか
今ひとつわかっていませんでした・・・。

 

しかし、周りの大人たちの悲しそうな顔を見ているうちに
子供心に「これはおじいちゃんのお別れ会なのかな」と感じました。

 

お通夜が終わった後はみんなで故人を語りながら
食事をしますよね。

 

あれは地域差もあると思いますが、私の住んでいるところでは
なるべく明い雰囲気で食事をするんです。

 

何故かというと、故人の魂を皆の悲しい気持ちで不安に
させないためと、自分たちの気持ちを切り替えるために
わざとそうするのだそうです。

 

実際、食事会になると子供の頃の私も不安な気持ちや
悲しい気持ちは軽くなりました。

 

気持ちの整理という点で、今も私が不思議に
思っていることがあります。

 

全てが終わって、ご遺体を焼いている間に完全に
気持ちが吹っ切れるんです。

 

その直前までボロボロ泣いていても、最後のお別れが
終わると自然と涙は出なくなります。

 

母は、私たちの悲しみも一緒に焼いているのよと
よく言っていました。

 

普段そういうことを言わない人なので、
不謹慎ながら笑ってしまいました・・・(笑)


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